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気ままな旅人「ドレドレ日記」

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秘境の一軒宿「大牧温泉」旅日記



秘境の一軒宿「大牧温泉」旅日記

平成19年(2007)9月11日(火)~13日(木)2泊3日

船でしか行けない秘境の一軒宿です。

大牧温泉観光旅館
〒932-0371富山県南砺市利賀村大牧44
 TEL (0763)82-0363 FAX (0763) 82-0933

今は、峡谷となっている湖の底にも、かつては村落があり、村民たちの人気の宿として、素朴に営んでいたそうです。
小牧ダムの完成とともに、村は没し、この大牧温泉だけが、その湖畔に取り残されてしまったとか。
今では、船でしか行けない温泉宿として、全国的にも有名な宿になりました。

ず~っと行って見たいと思っていたところです。

★ アクセス



<高速道路>
東京から 関越または上信越自動車道~北陸自動車道~砺波IC 約6時間
砺波ICから国道156号線経由 約10kmで20分 小牧ダム

<航空>
東京から 羽田~富山(全日空) 約1時間
富山空港より直通バス~高岡 約40分
高岡駅より下原行バス~小牧ダム 約1時間10分
小牧ダムより遊覧船乗船~大牧温泉 約30分

<遊覧船乗船>
小牧発  9:00 10:30 13:00(日・祝)14:20 15:50

アクセスがチョッと不便で、どの方法で行こうかと思いましたが、遊覧船に乗らなければ行けないので、5:00起床して<航空>利用となりました。

8:40羽田発、富山行き 45分のフライトです。
窓から八ヶ岳連邦でしょうか山並みを見る事が出来ました


航空利用ですのであっという間に富山に着きましたが、空港---40分→高岡---1時間10分→小牧ダム---30分~>大牧温泉と時間がかかります。

★ 加賀藩ゆかりの地「高岡」のちょっぴり散策

市街地の約600mの通りには、明治時代に建てられた元商家の土蔵造りの家が42棟立ち並んでいるという事で、期待したのですが時代の流れなのでしょうかところどころ改築中でした。

「土蔵造りの町並み」
・商家



・赤レンガの銀行
1914年(大正三年)に東京駅を模して建てられた。
今も現役の富山銀行


★ 市民の足「コミュニティバス」と「万葉線電車」
「コミュニティバス」は‘こみち’といい、オレンジルートとブルールートがあります。
手を挙げれば何処でも止まるフリー乗降も兼ね備え、病院・福祉センター・お買い物など市民の足として便利のようです。
「土蔵造りの町並み」に行くので「オレンジルート」を利用しました。
運賃は200円ですが、65才以上のシニアは100円で、乗客は皆様シニアの方々でした。
小馬出町(コンマダシマチ)まで、乗ってみました。
↑を「コウマデチョウ」と間違えて読んだら、正しい読み方を教えていただいたり、「高岡大仏」は、ここから見えると教えていただきました。


「万葉線電車」


★ いよいよ「大牧温泉」へ
高岡---1時間10分→小牧ダム~遊覧船30分~大牧温泉
庄川峡遊覧は、小牧ダムから大牧温泉を結ぶ「関西電力庄川船舶」で、県定公園にも指定されている庄川峡を周遊する観光遊覧で、小牧ー大牧温泉間を往復して宿泊客を運んでいるのです。


「庄川峡遊覧」30分の旅
行き(9/11)


大牧温泉到着



帰り(9/13)


★ 大牧温泉観光旅館


宿に着いてみれば、フロントから各部屋への廊下の壁にテレビ(ミステリー)ロケで訪れた俳優の色紙がたくさん飾ってありました。


露天はもとより、大浴場、中浴場からも、ワイドガラスを通して切り立つ断崖や、ゆったりと流れる庄川の水面が眺められます。
透明ですがかすかな硫黄臭が、温泉気分を満喫させてくれました。
部屋

宿泊料金
・2名様1室: ¥21,150円から
・3名様以上1室: ¥19,050円から
・チェックイン : 15時から   チェックアウト: 11時

お食事は食事処「蘭亭」で、かにとマツタケのシャブシャブなど京風懐石(加賀料理)で堪能しました。


ここに2連泊しました。

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★ 大牧温泉の由来
平家の落人伝説が残る秘境の里・・・。

1183年(寿永2年)今から800年程前、砺波山の合戦に敗れた平家の武将が源氏の追撃を逃れ隠れ家を求めて大牧の辺りをさまよっていた時、河畔からコンコンと湧き出る温泉を発見し、その湯を口にし湯あみをして創傷の身を治したのが始まりと言われます。

かつてはこの峡谷の底にも村落があり、村人達の湯治場として素朴な宿を営んでいました。
1930年(昭和5年)小牧ダムの完成とともに村落は湖底に没し、温泉宿一軒だけがダム湖と切り立つ断崖の間に取り残されてしまいました。

多くの村人から愛された温泉を何とか続けようと豊富に湧き出る源泉を湖底から採り込み、交通手段は船を頼りに再興されたのが現在の大牧温泉の基となっています。
「船でしか行けない秘境の一件宿」と言われるのはこうした歴史の中から生まれたからです。
日本の百名湯にも選ばれた大牧温泉は自然と調和し何もない贅沢な空間が静かにゆったりと過ぎてゆく心安らぐ温泉です。
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★ 遊歩道散策

大牧温泉は、切り立つ断崖の間に取り残された旅館なので、観光するところはありません。
発電所まで遊歩道があるというので、散歩に出ました。
ところどころに「クマに注意」の看板が出ていました。
ススキが出ていました、もう秋ですね。


栃の実がたくさん落ちていました。


もうすぐ山肌の木々が競って紅葉して素晴らしい景観を見せてくれるだろうと想像しながら散歩しました。

★ 帰路はどうしよう~

大牧温泉でゆったりと過ごし、帰路はどうしよう~という事になりました。

行きの高岡でのバスの中で、高速バスが東京池袋まで走行している事を知り、何に乗っても6時間はかかるので、高速バスに乗ってみようかという事になりました。

こんな事が‘気ままな旅’ということになって面白いです。

宿から遊覧船で小牧ダムまで戻り、高速バス待ち時間まで南砺市の北陸最大の大伽藍を誇る「瑞泉寺」のあたりを散策しようとタクシーを予約しておきました。

船着場には、女性のタクシードライバーが待っていました。

遊覧船の中では、宿の仲居さんが一緒でした。

お仕事を終えて帰宅かと話しかけたら「歯が痛くて歯医者さんに行く」と云うことでした。

どうりで、お部屋に挨拶に見えた時に、少し笑顔が足りないな~と思ったのですが、歯が痛かったのネ。

山の中の一軒宿は、特に船でしか交通の便がないところは、こんな時不便ですね。

船着場から歯医者さんまでバスで行くと云うことでしたし、午後から又戻って仕事だそうで、タクシーで送りました。

お大事にネ!!

★ 「瑞泉寺」

北陸最大の大伽藍を誇る「後小松天皇勅願所」

山門

総欅の重層伽藍造り(県指定重文)

彫刻の竜

明治12年の大火をまぬがれたのは、井戸から山門正面に彫刻の竜が水を吹き上げて消火したためと伝えられる。

本堂

総面積590坪の単層入母屋造りの北陸随一の大伽藍。

随所に見られる‘井波彫刻’


瑞泉寺は‘井波彫刻’の発祥の地です。
本堂のいらる所で見る事が出来ます。

勅使門

瑞泉寺菊の門

獅子の子落し

「勅使門」の小脇にある彫刻 
井波彫刻の元祖‘田村七左衛門’作

★ 砺波の屋敷林


カイニョと呼ばれる屋敷林に囲まれた家々が、砺波平野に点在する散居村。
日本の農村の原風景

★ 井波八幡宮


「井波八幡宮」は「瑞泉寺」の側の「井波城の本丸跡」にあります。
国民新党代表の綿貫民輔衆議院議員が宮司をしている神社だそうです。
今でも、人気は絶大のようですね。
宮司さんと聞いていましたが、ここが地盤だったんですね。
世襲議員で現国会議員最高齢の80才だそうで、父親の銅像がありました。

★ 井波名物

「やき餅ばあさん」という名の餅菓子です。
タクシー運転手さんに教えて頂きました。
里芋を粉にして、あんを入れたお菓子です。
こんがり焼いてはいなくて、里芋の粘りのある食感でした。
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かつて、瑞泉寺の門前で表面がこんがり焼けた「焼き餅」を売っているばあさんがいた。
井波城を打ち落としたいが、強固な城構えに‘佐々成政’の軍勢も手を焼いていたが、非常の時に使う抜け穴が、必ずあるはずとこのばあさんに目を付けて、「餅をたくさん買ってやる」とだまして、抜け穴の場所を聞き出した。
守りの固い井波の御坊もこれではひとあまりもない。
今でも「城が落ちたのは焼き餅ばばあのせいだ」との言い伝えがあり、「裏切り者」ともいわれている。
井波八幡宮横の神明宮横裏には、当時の抜け穴だという小さな穴が崩れたまま今も残っているそうです。
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★ チューリップ

砺波といえば、チューリップ球根の日本有数の生産地です。
9月という時期的には外れていたのですが「チューリップ四季彩館」を覘いてきました。



一年中チューリップが、アイスチューリップなどの先端技術によって計画的に開花させているようです。

★ 帰路は「加越能高速バス」で

「加越能鉄道高速バス」は西武バスと共同運行で昼行便と深夜便2往復が、富山県西部の3都市4停留所と東京池袋を練馬駅、下落合駅経由で運行されている。
*加越能三国(加賀国・越中国・能登国)


座席はゆったり ワイドで 3列シート・全席禁煙・全席指定・トイレ完備・定員29名でとてもキレイ。
片道 7640円

氷見(加越能鉄道氷見営業所)~高岡駅前~砺波市役所前~砺波駅南~(越中境PA:休憩)~(松代PA:休憩)~(上里SA :休憩)⇔川越的場~練馬駅~下落合駅~池袋駅東
北陸自動車道⇒上越自動車道⇒関越自動車道

砺波市役所前から乗り、練馬下車、約6時間。




車窓を楽しみながら、どんどんと快適に走る高速バスの乗客は10名ほどだった。

今回は「秘境の温泉宿」「ダム湖の遊覧船」「高速バス」と初体験の旅で、大いにドレドレと好奇心が満たされた旅でした。







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